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コラム

家庭用と法人用の無線LANアクセスポイントの違いとは?

ビジネスでスマートフォンやタブレット、ノートパソコンの利用が普及するにつれて、社内に無線LAN(Wi-Fi)環境を構築する企業が多くなりました。

そんな無線LANアクセスポイントですが、家庭用と法人用の商品があることはご存知でしょうか。

今回は、家庭用と法人用の無線LANアクセスポイントの特徴や違いについて解説いたします。
社内のネットワーク環境を見直したい方は参考にしてみてください。

「家庭用」と「法人用」の違いとは?

家庭用アクセスポイントの特徴

家庭用の無線LANアクセスポイントは、法人向け製品と比べると安価なものが多く、Wi-Fi機能とルーター機能を備えた無線LANルーターが多く提供されています。

接続台数は多くても10 〜 20台までとなり、より安価な機種は10台以下と接続台数が少ない傾向にあります。接続数が多くなると「一部の端末では速度が出ない」という症状が発生しやすくなります。

法人用アクセスポイントの特徴

法人用の無線LANアクセスポイントは、家庭用と比べてルーター機能がないものが多く、Wi-Fi機能に特化しており、法人向けの性能や機能を備えています。

接続台数も50台以上接続が可能な機種も多く、200〜300台以上の接続に対応している機種もあります。接続台数が増えても、安定した速度ができるように設計されているのも特徴です。

セキュリティ面でも違いがあり、家庭用は「パーソナル認証」という認証方式ですが、法人用は「エンタープライズ認証」を利用することができます。一般的にはSSIDに対して、共有の接続パスワードを使用して接続しますが、エンタープライズ認証は、一人ひとりが異なるユーザーID・パスワードで接続したり、デジタル証明書を利用して接続することが可能になります。パスワードを知っている人が誰でも接続できる家庭用と比べると、セキュリティレベルは高くなります。

また、メーカー保証が充実している点も評価できます。

比較 法人用 家庭用
同時接続台数

数十台以上に対応

10台前後

セキュリティ

WPA2/WPA3-Enterpriseに対応

WPA2/WPA3-Personalに対応

導入コスト

1万円以下の機種も有る

保証期間

長期保証有り

1年保証のものが多い

ルーター機能

×

ルーター機能がない機種の方が多い

ルーター機能を持つ機種が殆ど 

企業には法人用をオススメする理由

ここまで、家庭用と法人用無線LANアクセスポイントの違いについて解説しました。

最近ではスマートフォンやタブレットはもちろん、ノートパソコンでも有線LANポートを持たない機種が増えてきたことにより、企業のWi-Fi環境は家庭用の無線LANアクセスポイントでは安定した通信が難しくなってきました。

また、企業では情報漏洩のセキュリティ対策も必要になります。法人用はエンタープライズ認証があるため、何度もパスワードを入力して突破する「総当たり攻撃」で接続されるリスクを抑えることができるので、家庭用と比べると安心して利用することができます。

ビジネスユースでは「業務を止めない」、「安定した通信」、「情報漏洩対策」が無線LANアクセスポイントの選定のポイントとなるため、法人用製品の導入が重要視されています。

まとめ

家庭用と法人用の無線LANアクセスポイントについて解説いたしました。

皆さんが現在使用している無線LANアクセスポイントは家庭用と法人用のどちらでしょうか。

バッファロー社の調査では中小企業の72.7%が家庭用無線LANアクセスポイントを業務で使用しているという調査結果があり、その半数は通信速度の遅さを感じたことがあるという結果でした。

今回解説いたしましたが、企業では通信速度の安定性やビジネスユースに適した性能や機能を備えた法人用無線LANアクセスポイントの利用が推奨されています。通信速度やセキュリティに不安を感じることがあれば、この機会に法人向け製品の導入をご検討ください。

弊社では、中小企業様向けに無線LAN環境の導入、改善のサポートをさせていただいております。無線LAN環境でお困りの企業様がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

参考:Buffalo 中小企業の72.7%が「家庭用Wi-Fiルーター」を業務利用していることが明らかに