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コラム

PPAPは意味がない?その危険性と脱却方法とは

PPAPといえば「ペンパイナッポーアッポーペン」のことを思い浮かべる方がいるかと思いますが、今回は違います。

ここでいうPPAPとは、「パスワード付きzipファイルをメールで送信し、あとから別のメールで解凍するためのパスワードを伝えること」を指します。

2020年11月、平井卓也デジタル改革担当相がセキュリティ対策や利便性の点で適切でないとの理由から内閣府では PPAP の利用を廃止する方針を明らかにしました。それに応じて各企業でも脱PPAPの動きが広がってきています。

「PPAP全面禁止」のワードがトレンドに入り、ピコ太郎さんも「歌うなってことピコ?」とツイートをされていました。

PPAPとは?

パスワード付きzipファイルをメールで送信し、あとから別のメールで解凍するためのパスワードを伝えることをPPAPと呼びます。

現在ではこのPPAPが日本のビジネスとしてすっかり定着しており、ITコンサルタントの大泰司章(おおたいしあきら)氏はこれら一連のプロセスを「PPAP」と揶揄しており、以下の頭文字をとって名付けられました。

P:パスワード付きzipファイルを送信
P:パスワードを別途送信
A:暗号化
P:プロトコル

PPAPは日本だけ!?

日本ではよくみられる「パスワード付きzipファイル」ですが、海外や先進国ではほどんど見られません。

海外では「パスワード付きzipファイル」はウィルスの可能性が疑われるため、そもそもzipファイルの受け取りを拒否している企業が多いといわれています。

PPAPは、日本独自の発展を遂げたビジネス慣習のひとつであるようです。

PPAPが危険な理由

暗号化zipとパスワードを個別に送信しても意味がない

パスワード付きzipファイルと、解凍のためのパスワード情報を別々のメールで送ることはほとんど意味がありません。同じメール(同じサーバ)で送信しているため、第3者が最初の「添付ファイル付きメール」を盗聴できたならば、次に送られてくる「パスワードが書かれたメール」も難なく盗聴できるからです。

添付ファイルのウイルス検知ができない

セキュリティ対策ソフトの多くは、添付ファイルを自動的にスキャンしてウイルスチェックしてくれるようになっています。しかしzipファイルが暗号化されていると、セキュリティ対策ソフトは中身をチェックすることができません。つまりそのファイルにウイルスが混入していたとしても検知されずにそのまま受信されてしまいます。

パスワード付きzipファイルの暗号化は解読される確率が高い

1通目のパスワード付きzipファイルだけ盗まれた場合でも、パスワードの組み合わせをすべて試す「総当たり攻撃」により解読されてしまいます。
ウェブサイトのログインなどとは違い、暗号化zipファイルは何度でもパスワードの入力を試行できるので、サイバー犯罪者にとっては突破しやすいのです。

PPAPの代替手段は?

メール以外の安全なファイル共有方法として利用されているのが、クラウドストレージを使ったファイル共有です。

送受信したいデータをクラウド上に保存して、受信側へ共有リンクを送付することで共有できます。
最近のクラウドストレージサービスの多くは、共有リンクに有効期限、パスワードを設定することができるものが多くセキュリティ上も安心して使えます。

今回は弊社のクラウドファイル共有サービス「ACECLOUD BOX」を例にご紹介いたします。

「ACECLOUD BOX」のデスクトップクライアントをインストールすることで、使い慣れたエクスプローラー形式で簡単にファイルの共有が可能となります。

(1) 共有したいファイル名を右クリックして《パブリックリンクを作成》を選択します。
(2) 表示されたポップアップ画面でパスワードを入力します。

(3) 生成されたリンクを相手にメールで送ります。

これだけです。

セキュリティ面を考慮して、作成した共有リンクとパスワードは別々の媒体で相手先に伝えることが重要です。例えば、作成したパブリックリンクをEメールで送信した場合は、パスワードはチャットシステムなどのツールで送る、または事前にどのパスワードにするか共有しておくなどが考えられます。

クラウドストレージのファイル共有機能を使えば、PPAPが抱える問題点はすべて解決します。
送信するたびにファイルを暗号化したり、メールを何度も送信する必要もありません。

まとめ

いかがでしたか。

現在PPAPは日本の企業では定着しておりますが
セキュリティ面の脆弱性を考慮して、いち早くPPAPを脱却することをお勧めいたします。

パスワードだけをメール以外の方法で伝えるなどの手段もありますが、一番シンプルかつスマートな方法はクラウドストレージを利用することです。この機会にクラウドストレージ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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